いつものイントロは割愛します。
術後2日目の晩から3日目
隔離!
そういえば2022年のこの頃もトルコから羽田空港に降り立った後某ビジネスホテルで「自主隔離」をしました。ホテルライフが満喫できてあれも極楽でした。おまけに14日間だったのが10日間に短縮されたのもあって、地元民を大切にしてくれたきっしーありがとう。
2022年日本人しか入国させない政策の時に帰国したんです。確か5、6時間遅れた深夜のフライトはがらがらで、隣に乗っていたトルコ人は優秀な人だったのを覚えています。
確認のため姉に緊急に電話して発熱のある人間はいないか聞いて、いないとわかります。さて、インフルの検査の後案内された同じ棟の個室ですが、広いのはもちろんプライベートバスルーム(トイレのみ)もあるし、ちっこいカウチもあるし、何よりベッドのクオリティが良いのです。
ふかふか
飲んでおいた痛み止めが効いてきたのか、そのまま爆睡してしまいました。翌朝質の良い睡眠の後の心地良さとともに目覚め、カーテンを開けるとシティー・ヴュー。ベッドの頭の部分を起こして外を眺めると生憎の曇天でした。気分が沈みます。
これは、リアルサダコ。
実は入院中折り紙でもしようと百均で購入していたのですが、ここで鶴を折るとなんかやばいことになりそうな気がしてやめておきました。
サダコといってもあの貞子じゃないよ。広島の禎子だよ。原爆の子の像のモデルとなった佐々木禎子さんです。(彼女は広島赤十字病院で闘病されました。)
予期せぬアップグレードを満喫するべきだったのですが、どうもエンジンがかからず、結局無駄にトイレに何回か行ってみたり、ベッドの角度を変えて遊んでいるとナースが来て戻れ、と。一晩でしたが心地よかったのでラッキーでした。いや、陰性でよかった。
しかし何かしらもやもやする感覚が残っているのは否めなく、まあ薬かな?と横に置いておくとどうもお腹が張った感があり、嫌でした。ナースが聴診器で音を聞いてくれているのですが大きな活動はあまりないような雰囲気が伺えましたし、自身も何だか動いていない感がありました。しかしナースに聞かれるのは、
ダムの決壊
何しろ開腹手術をしているので腹筋に力を入れるとかなりきます。なので、便を緩くするものも処方されます。そうすることによって力まなくても出せる、という理論です。食べてないのに何が出る?と疑問を感じましたが、水っぽいものとともに何か出たり、変な話アマゾンにいるヒルみたいなのが出ます。しかしながらスッキリ感はまるでありません。出てるから、まあこんなもんでしょ、と思ったある時、身に覚えのある痛みが筆者を襲いました。
大昔にクルミ母が筆者にくれた韓国製の便秘薬を飲んだ時の痛みです。(余談ですが、あの頃アジアの便秘薬や便秘茶が大流行りしていて、確かチャイナの茶で人が亡くなったはず)で、あの腸がいきなりぐおぉと動くのが感じられました。
あかん、行かな
ダムが決壊して、ああ、これだったのか、身体が一生懸命何かを押し出そうとしていたのだ、とほっとしたのでした。それ以降は熱も落ち着きを見せ、腸内の活動も安定期に入ったと思われます。しかし驚きは思ったより痛くない、ということです。もちろんくしゃみをしたり前屈みになるとくるんですが、それ以外は特に問題なしです。
筆者は甚平、タオル、スリッパ諸々アメニティーをレンタルしたのですが、そのスリッパで滑った人が多いのか院内をうろつく時は靴を履け、と言われました。靴べらを持ってくればよかった、と思います。
さて腸も空になった、ので体重を測ってみました。点滴生活はもちろん臓器を取ったのですから数字が期待できます。受付兼ナースステーションの横に体重計が設置されているのはきっと妊婦さんのためでしょう。
なんで増えとるん?やめて
つづく。