Gyroについて知っていますか?
なんぞや?
ギリシャのソウルフードと言っていも過言ではないイロ。
ピタパンで具材を巻いたサンドイッチというかブリトーというか、イメージは具材がサンドイッチのように挟んでいるのではなく、手巻き寿司のように巻いてあります。
中近東で食べられている中が空洞になっている平たいパンのこと。
半分に切っていなり寿司のおいなりのように開いて中に具材を入れて食べるのが通例です。
とはいえ、いなり寿司のような大きさではなく、直径おおよそ20cm。
地域によって厚さが異なり、薄いものやふかふかなものもあります。
お肉や新鮮な野菜(トマト、玉ねぎ、レタスの千切りなど)をガーリックの効いたヨーグルトソースを添えていただくのですが、筆者もギリシャのサモス島に訪れた時食べました。
トルコとギリシャはエーゲ海を挟んでお隣同士なので、フェリーで行き来ができます。
※もしトルコから向かうのであれば国境を跨ぐのでパスポートをお忘れなく!


全入り
イロ屋さんは基本サンドイッチのサブウェイのようにショーケースがあって、そこから自分の好きな具材を選んで巻いてもらいます。
ベジタリアンでなければまずお肉を選んでから野菜に移りましょう。
こういうパターンの食べ物やさんに入ると筆者は大抵、
全部入れてください
とお願いします。そしてスタッフを観察するのです。個人的にはあまり食い合わせを考えない人間と言い切れるでしょう。
筆者のようなお客さんはたくさんいるの思うので、全入りをしても変な食い合わせにならないだろうというのが筆者的見解ですが、皆さんはどう注文しますか?
感じの良いお兄さんがテキパキと筆者の注文のイロを作ってくれました。


するとお兄さん、フレンチフライをざっとスコップですくって筆者の注文に入れようとするので、
「え?フレンチフライ????」と(全入りと頼んだくせに)口を挟むと、
「入れないの?」
不思議な顔をされました。どうやら普通のことのようです。


ピタパンもふかふか、具材も全てフレッシュで大満足です。
味付けはとてもシンプルで、ガーリックの効いたヨーグルトソースの塩気とレモンの酸味がとても島の風景とマッチしていて爽やかさを感じました。
全入りにしたのでこの量になったのかもしれませんが7割を食べ終わったとこで満腹信号が発動しましたが、これは誰かとシェアするものではない、と筆者は考えます。
食べ残ったものはナプキンに包んで後でおやつとして食べることにしました。
トマトから出てくる水分やソースでピタパンとフレンチフライはふにゃふにゃになっていましたがいい具合にマリネードされていて2度美味しいと思います。
お値段は14ユーロ。
ギリシャ本土に行ったことがないので相場が分からないのですが、島は得てして物価が高いものですし、サモス島は観光で成り立っているので観光客価格なのかもしれません。
お兄さんの素敵な笑顔と特盛のイロを食べながら青く広がるエーゲ海に浮かぶ島を散策したお値段とすれば筆者は喜んでお支払いします。
※こういうお店はクレジットカードを受け付けないので現金(ユーロ)を用意しておきましょう。
終わりに
人生で色々なものを食べてきましたが、このギリシャのイロのフレンチフライほどの衝撃的な具材はありませんでした。
しかしよく考えればハンバーガーのサイドにフレンチフライがあるのと同じで、挟んでないだけですが一緒に食べますよね。ギリシャ人はそこを一つにまとめてしまったようです。
ヨーグルトソースや肉汁がいい具合に絡まったフレンチフライが一番気に入った具材だったと言っても過言はないでしょう。
さあ、イロを食べに行ってみませんか?
もしそこがギリシャ人の経営しているところだったら自信を持ってイロと発音してください。
ギリシャ人は間違った発音に辟易しているので、ちゃんと発音してくれるお客様にはきっと特盛サービスが自動的にやって来ると思います。(外国ではあるあるです。自国ラブですね)

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