CULTURE

付き合っちゃいけない3Bに出会った時|バンドマンともう1個Bがあった人

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女性が付き合ってはいけない3Bってご存知ですか?

昭和の頃3高を筆頭に大流行した数字と一つの文字でくくる
ラベリング。

2つは思いだせたのですが、最後の一つが思い出せず、
久々に3Bを検索しました。

女性が付き合ってはいけない3Bとは

Bは『美容師』『バンドマン』『バーテンダー』

これら3つの職業のことを指します。

いやー、しかしなんなんですかね、これらの職業の魅力って。

軽い男がつく職業の代名詞となってしまっていますが、

おそらく誰しも
付き合わないにしても心奪われたことが
あるんではないかと思います。

大昔、どっかの研究で
なんてこたーない男にギターを持たせたら
モテ度が爆あがりしたという結果が出た、のを
読みました。

わかる

BAD BOYSの象徴

BAD BOYS、チャラ男、ほんとなんなんですか、あの人たち。

もちろん職業柄で人柄をくくってはいけないと思うのですが、
やっぱそういう人がこういう職業につく訳で、
そんな男と関わりたいのが女の本音かもしれません。

あんな男と遊びたいのか、遊ばれたいのか。

筆者も若かりし頃
そんな3Bに心を寄せたものです。

トルコの3Bに出会った時

ばなな君の散髪に付き合う

トルコ人男性にとってひげはかっこいい象徴らしく、
ばなな君も生やしています。
とはいえ、メンテもそこそこ大変で、
筆者の人生経験からして、
3週間に1回はトリミングするのがメンテの理想。
※筆者在米期間美容院で働いていたのでこういうメンテナンスは
よく知ってます。

自分でバリカンでガーっと刈れる人はいいのですが、
できない人は理髪店に行ってひげだけ整えてもらうのです。

ヒゲって伸びすぎると痒いらしく、
伸びたー、痒いーとぶーぶー言うばなな君。
床屋に行くことにしました。

初めて行ったトルコの理髪店

テレビのドラマで何かと登場する理髪店。
日本ではそうじゃないかもしれませんが、
海外の理髪店、美容院は結構ソーシャルな場として
人々は利用します。

全然知らないお客さんと髪型のことを相談したり、
ファッション・ゴシップをしゃべりあげたり。

トルコの理髪店はよく男どもが闇の仕事関係の話をする場として
使われている気がしました(テレビから)。
よくイタリアでレストランがマフィアの溜まり場になってるじゃないですか?
あれなイメージです(テレビから)。

ばなな君が利用している理髪店は
繁華街から少し離れた静かな住宅街にあって、
ステーションは2つ、
おそらく6畳くらいのスペース。

美容院の椅子のことをプロはstationと呼びます(普通の人はchair)

行くとドアに鍵がかかっていて、留守の様。
ちょっと待っているとやって来ました。

シャンプーボールはステーションの目の前

美容院のシャンプーって後ろにのけぞって髪を洗ってもらいますが
トルコ理髪店はシャンプーボールがステーションの前にあります。

シャンプーボール、bowlです

前から気になっていたこの配置

えてして髪が短い男性を前屈みにして髪を洗うのは
実は理にかなっていると思うのです。

ばなな君の理髪師はちょっと寡黙な印象でしたが
腕はよく、ちょきちょきとばなな君の髪を整えていきます。
最近抜け毛が激しいばなな君への配慮も怠らず、
薄い部分をやんわりと櫛を通して
薄毛があからさまにならないようにしていました。

後ろの待ち合い席で様子を見ていた筆者の目を奪ったのが、
入り口のコートをかけるところに
ケープと共に無造作にかけられていたサズ

サズとは、トルコの伝統楽器の一つ。日本の三味線みたいな楽器ですがイタリアのリュートのようにボディがぷくっと膨らんでいます。

『美容師』ならぬ『Barber』そして『バンドマン』

サズ弾くんですか?
と、聞いてみると
いきなり表情が変わった理髪師。

日本ではどうだか知らないのですが、アメリカでは理髪師と美容師は異なります。

理容師はカミソリが使えて、髭剃りなんかもできるんですが、美容師はハサミのみ。免許も異なります。
※ですのでこの記事では床屋さんを理容師と呼んでいます。

会話は主に彼とばなな君の間で行われましたが、
ばなな君は筆者がサズを習いたいと言うと、

俺はレッスンなんてとってない、
弾いて、弾いて、弾きまくった。

独学のバンドマンでした。
よくあることよね。

表情が急に明るくなって、ガンガンしゃべるバーバー。
そうやって屈託のない笑顔でトルコ女性の心を
鷲掴みにしてきたのか?

3Bのうち2Bを制覇したばなな君の理容師。
トルコにありがちな
仕事中であろうとどんな電話もとりまくり、
なんと近所に日中なのに泥棒が入ったと連絡が入りました。

新たな鍵の設置に取り組むため
いろんなところに電話をしまくる理髪師、
ばなな君はケープに巻かれっぱなし、
とはいえ、どうすることもなくじっと待ていました。

トルコの人って本当に面倒見がいいというか、
助け合い精神が生きています。
そんなあったかい人情が気に入っていますし
見習わなんとなーとも思います。

前屈みのシャンプーの前の演奏

鍵屋が見つからず、
翌日に新たな鍵の取り付けとなってひと段落した後、
理髪師がいきなりサズを手に取り
じゃかじゃかかき鳴らし始めました。

おっさん、サズは上手じゃないけど、
声がええ

腹から出てくる太い声は
結構歌ってるな、とすぐに察することができます。

自分の十八番を演奏し終わると
満面の笑顔を筆者に向けて、

どおだった?

これかー、バンドマンの手は

すっかりご機嫌になった理髪師、
ハサミも軽く、しゃかしゃか仕事をしていきました。
ヒゲも整え、耳の毛も火で燃やして完成です。

ひげのお手入れもあるからきっと前屈みの方が
すっきりするんでしょうね。
髪の少なくなってしまったばなな君の頭は
濡れると赤ちゃん。

しゃーっと流してもらうと
タオルでわしわし、
ばなな君の施術中に別のお客さんが来たので
ばなな君は、自分でタオルでわしわしするから、と
次の人にステーションを空けました。

終わりに

トルコで数回美容院に行きましたが、
こちらの美容師は俺様系で、
すけこまし系ではないのでは?と感じています。

貧乏ばなな君は
散髪はともかく髭の手入れのお金を節約したいから
バリカンを買おうと申し出たけれど、

あなた絶対しないって知ってるから

理髪師さんいい人だから行ってあげんちゃい
彼から仕事を奪うもんじゃない

そう言ってバリカンの購入を却下しました。

前者の理由もさておき、
本当に後者の理由であのサズ師に貢献したなと思った次第です。

3Bにやられたのかもしれません

でもこんなやられ方なら
喜んでやられたいのです。

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ABOUT ME
ロデニの娘
広島県出身。1996年日本脱出、在米期間20余年に終止符を打ちトルコへ引っ越す。2022年1月に緊急帰国、同年7月末にトルコへ戻るが2ヶ月後9月末に再度日本へ舞い戻り。2023年年明けに子宮卵巣全摘手術を受ける。気がつけば人生半分以上海外で生活してきた昭和からアップデートできていない人。水瓶座のA型。スープと麺類大好き。

POSTED COMMENT

  1. まむし より:

    楽器が弾ける男性は魅力的ですよね。ギターとピアノはその代名詞かも。顔がおっぺけぺーでも、さらっと弾いた瞬間くらっときます。わし的には、それでロン毛だったらもう恋に落ちちゃう。
    あの、前かがみになるシャンプー台って前から気になっていたんですが、顔もびしゃびしゃになるよね?女性がお化粧していても使う?すっぴんなら使うのだろうか。

    3Bって、バンドマン、バーテンダー、もうひとつは、貧乏、だと思ってた。

    • ロデニの娘 より:

      前屈みのシャンプーボールは男性用の理髪店しか見たことないですね、今んとこ。筆者が行ったことがある女性が行く美容院は普通に後ろに髪が落ちるバージョンでした。おそらく男性の髭をトリミングした後流したい、という発想から生まれた産物でしょう。

      楽器にしても、歌い手にしても、音楽や芸術に長けているとモテるって男性陣は知らないのでしょうか?
      ギター抱えてるだけで魅力度爆上がりなのに。

      まむしさんの3B説は、世間の3B説よりごもっともかと。
      貧乏は、付き合ってはいかん。心が折れる。

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