筆者がジョージと出会ったのは1999年か2000年のことでした。2017年に筆者がアメリカを離れるまで付き合いは長く、大変良くしてくれた恩人とも呼べる人のうちの一人です。
ジョージは、多分彼の属する業界ではものすごい殿上人みたいな人なのはなんとなく感じていましたが、あえて「お仕事は?」なんて聞いても仕方がないのでずっとスルーしていました。そこが彼は気に入ってくれていたようで、
「聞いて欲しいのかな?」と思ったけれどやっぱり聞かないでおきました。でもググったら、なんかすごい人でした。
お年を召されたとはいえさらっとイタリアンジャケットを着こなしたり、履いてる靴がとても上品(もちろんイタリア製)だったり。いつもダッカーズの綿パンを履いているそこらの人よりも格段におしゃれです。
先週は××(政治家の名前)とミーティングしたとか、昨日ドバイから帰ったとか、今度ホ○イトハウスに宿泊する(この時は流石に嬉しそうでした)とか、筆者からすれば異次元な彼の世界のお話を聞いて、筆者のツッコミはこうでした。
ジョージ語録その1:食べ物なんて腹に入ればいっしょ。
サンノゼのダウンタウンにあるどこいらの高級ホテルの高級レストランでディナーミーティングに行く前のぼやきでした。筆者的にはお仕事とはいえ、素敵なお食事ができるなんて羨ましいなーっと。そしたらこれが来て、間違いじゃないけど、あまり食に興味はない様です。
ジョージ語録その2:目をつぶればいっしょ。
どこどこの有名一流ホテルに泊まる、という話。すごいなー、筆者なんて××(中の中)ホテルに泊まるくらいですよーっと言った後の返しがこうでした。本当にそう思っているのか、筆者に気を使ってくれていたのか?翌朝の目覚めは全然違うと思います。


ジョージ語録その3:お金は必要ない。
言ってみたい…
ここも彼の良いところでチャラ男風に言うのではなく真剣でした。でもそれを聞いたのは一度きりです。お金の大切さをちゃんと理解している証拠と筆者は解釈しました。
おまけ
そんな倹約お金持ちのジョージもたまには金持ちの道楽に勤しんでいました。初夏のある日もうすぐ休みを取ると言うので予定を聞いてみると、
CA-1というのはアメリカ西海岸沿いを走るドライブルートで、セクションにもよりますが制限速度が時速65マイル(約104キロ)になったり、北上コースを取ると左手に太平洋が広がるくねくねドライブが楽しめます。ジョージはそこをフェラーリで(もちろん赤)ちんたら走る、と。
迷惑
あなただったらどうしますか?ちんたら走る赤いフェラーリを煽りますか?それとも辛抱強くついていきますか?(追越車線あんまりないんです、CA-1)

彼との出会いは筆者にとってかけがいのない小判です。ご縁に感謝です。