今日も蒸しています。
みなさんいかがお過ごしですか?筆者は完全に日本の湿気を侮っていました。1月に緊急帰国した時、「まあ、またすぐ戻るし」とスーツケースに3分の2弱くらいの量の服をパッキングしたのですが、日本にいるともっと服が必要だということを痛感しています。何もしなくても汗でベタつくのです。ドライな気候に慣れてしまった筆者にとっては新感覚です。
そんな蒸し蒸しなある日、いつものスーパーに足を運ぶと「Wow, Japan!」と思ったものをご紹介したいと思います。
季節もの
堂々とプライムスポットに陳列されていたのはカルビーさんの「夏ポテト」。
季節に敏感な日本人、食に関しても季節感はとても重要です。入道雲と風鈴をバックにドカンと打ち出す夏ポテト。ふーん、夏なんだ、と思わず手に取ったら最後です。パッケージに散りばめられたインフォメーションが洪水のように襲いかかってきます。
- さっくり軽い夏の新じゃが
- 対馬の浜御塩(はまみしお)を60%使用
- 梅肉パウダー90%は紀州産南高梅を使用
- 厚切り波なみカットでさっくり感
- 夏じゃがとはなんぞや?
- 四季でめぐるポテトシリーズの宣伝、など
他の国でもこんなマーケティングあるのかな?よくあってハロウィンとか、ホリデー(クリスマスやハヌカーとか)バージョンくらいじゃないでしょうか。アメリカだったらJuly 4thも見ましたが、大抵パッケージを変えるだけで中身は一緒です。化粧品だったらホリデーバーションで限定商品を打ち出しますけど、こんなに頻繁に違うフレーバーを出すの食品業界は日本くらいだと思います。企業にとっては割高になるんじゃないかなと思ったりもしますが、消費者ニーズがリアルにわかるので、商品改良や宣伝効果のためのデータ収集ができるのは確かです。
その味は
カルビーさんのR&Dの底力を見せつけられました。美味しいです。対馬の塩味は開けるとふわっとじゃがいものいい香りがして、上品で安定した塩味。紀州の南高梅味は小梅ちゃんほど突き刺さるような酸っぱさではないので唾液腺に優しい酸っぱさです。甘味もあるので紀州の蜂蜜漬けの梅干しを想像してもらえたら、それです。
ポテトチップスって、往々にして無駄にフレーバーパウダーがぶちこまれていて味が濃すぎるのが筆者としては減点ポイントなのですが、この2作は、いやーカルビーさん、いい仕事してます。クオリティー、食感、バランス、パッケージング、そして62gという量。1袋5分でなくなりました。
まとめ
四季でめぐるポテトシリーズ、コンプリートしたいです。日本って面白なあ、と思ったのでした。
すっかりマーケティングの罠にかかってます。でもそれも一興です。