いつものイントロは割愛します。
術後1日目
横隔膜あたりの鈍痛がジワーッと下がってきて、先生が切ったであろう場所がずーんと痛くなってきました。けれど腹切ってこんなもんか?
まだ背中のエピが効いてんだよ!
朝、ナースがやってきて筆者をチェック。
おいおい、こちとら昨日腹切りしたばっかだぜ?色々な人から聞いていた「癒着を防ぐために歩かさせられる」のは事実でした。ここで非人道的だと文句を言ってはいけません。あまり平常ではない血圧の低さを無視されてちょっと立たされます。
ふわ〜
立ちくらみというか、めまいというか、血流のなんかが起こってこれは歩けたもんじゃないので、今回は歩きは見逃して貰えました。
それから点滴を取っ替え引っ替えされて、筆者はそれをほーっと見上げていました。
術後2日目、発熱
電気毛布をオフにしてもらったのに暑くて、検温すると38度ありました。そういえばぽーっと熱っているかもしれなかったのですが、ずっと薬のせいだと思っていました。
術後1日目の夜、取り敢えずアイスノンの枕をもらって冷やしたのですが、翌日になっても下がっていなかったので、解熱兼痛み止めの点滴が発動しました。ぶら下がっている点滴のパックは3つ。あかん。
足全体に痺れもあったのでエピを廃止。痛みは点滴からケアされるのでそこまで辛いものではなかったのですが、そこまでの効き目があったとは正直言えません。
廃止されたエピの針とチューブはまだ背中に残っています。それが寝返りを打ったなんかの角度か筋肉の縮小かなんかでまた痛むんですね〜。
エピの副作用に足の痺れがあります。それはよくある普通の反応のようですが、病院側も痺れや麻痺感で患者さんがぶっこけたらまずいのでそこに焦点があてられています。なので常に足の痺れの有無を聞かれました。
解熱兼痛み止めの点滴が終わったので鬼コーチが「歩きましょう」と誘ってくれました。廃止されているエピのスイッチとチューブを入れるポシェットを首にぶら下げて立ち上がります。
すると、あれっていうほど調子が良く、気持ちふわっとした感があるものの歩けたので無事おしっこの管を卒業。付いている時全然尿意をもよおさなかったのにしっかり出てるんですね〜、不思議。あれは全部点滴の成れの果てなのです、ご苦労様です。
もう歩けたし、トイレにも行けるし、順調順調、と思いきや、お散歩後ぐわっとふらつきが襲いかかり、その後はずっとベッドで横たわっていました。この時ほどエピの発動スイッチを押したかった時はありません。
痛みもありましたし、とにかく身体の中で何かすごいことが起こっていることを実体験していました。やばかったです。
ランチもディナーもろくに食べれず、(お粥というあまり好きではないメニューというのもありました)何とか水を飲んで忍んでいたのですが、夜になっても熱が下がらないので、処方箋の痛み止めを飲んでみました。それにきっと催眠作用もあったんだろうと思います。そっからすーっと眠ってしまいました。
術後3日目
翌朝ほんの少し熱が下がっていたのですが、ナースが2人やってきて、
コロナかい!
新たなルームメイトさん達2人にほんと、申し訳ないなーと心の中で謝りました。多分お二人とも耳がダンボだったろうと思います。いや、わしのせいじゃない。じりじり待って出た結果は陰性で、みんな胸を撫で下ろしました。
さて当人はというと、少し食欲も回復して完食できないもののなるべく食べるようにしました。昭和の「食べんと治らん」です。コロナでもなかったし、調子がよくなっているので院内をうろうろ、お散歩です。けれど歩くとやっぱり傷に響くのか、熱い。まさかバイ菌くん?
どうも夜になるとまた熱が上がるので処方箋の痛み止めを寝る前に服用します。服用後少しまどろみかけていたところナースが大きいひそひそ声で、
英語どっぷりの方へ。Fluに慣れていた筆者はインフルが一体何なのかわかりませんでした。
つづく。