まだ入院中なのですが、手術も無事終わり、回復への道を歩んでいます。これまでの経過を少し綴ってみたいと思います。
もしこれから何らかの手術、特に筆者のように「開腹手術」をされる方へ、何かしらのお役立ちなものがあればと思いますが、いつも通りのスタイルになると思います、お付き合いください。
手術前日に入院
前回は当日に入院、翌日退院だったのですが、今回は腹切りなのでそういうわけにはいかないようです。年明け三ヶ日の病院は静かで、「病院って閉まるのね」と思ったくらいです。
筆者がお世話になるのは産婦人科棟で、たまに新生児と出くわしたり、赤ちゃんの泣き声がして個人的には好きでした。子宮と卵巣を取り除く自分がいたら新しい命を迎えている人がいる、そんな少しシュールな空間でしたが筆者にしてみればそのようなおめでたい時間を共有させてくれてありがとう、です。
すれ違うバブバブ達は個体差があるもののみんなまだしわしわで、テレビや映画に出している出産シーンの玉のような赤ん坊は軽く3ヶ月は過ぎているのだな、と学ばされました。彼らなりに健やかで可愛かったですよ。
何となくの院内ツアーがあって、術前の診察を受け、剃毛を受け、シャワーをします。術後3日間はシャワーができないのでここでチャンスを逃してはいけません。ロデニ家のお風呂は寒いので病院のシャワーがものすごくリッチに感じてただのシャワーなんですが少し長湯してしまいました。気持ちよかったです。
四人部屋のルームメイトに一人筆者の母くらいの方がいて、そのかたはあと1日で退院。ということはお正月を病院で迎えられたんです。少し寂しい気持ちになりました。彼女は一生懸命ナースとドクターに模範解答をしてどうにか家に帰させてくれと頼んでいるようで、どうやら退院が一日遅れた様子だったのです。
前回も思ったのですが、Japanって相部屋のプライバシーがあってないようなとこありませんか?病状など会話もダダ漏れ。Dignityはどこへ?
前日はゴロゴロ、寝たりスマホでゲームしたり、病院食を堪能したり、文字通り極楽でした。
術日
一番恐れていた麻酔の針を刺す瞬間が来た時は固まりました。前回ものすごく痛かったし、おまけに3回もぶすぶす刺されたので、今回は針師の顔を確認してしまいました。よかった、ベテランそうだ。術前の麻酔科の先生とのコンサルの時手の針がめちゃ痛かった、と言ったら、
サラッと片付けられてしまいました。やっぱこの先生、ただもんじゃない。
今回は開腹なので背中にもう一本打つと言われ、多分Epidural (anesthesia)と予想していました。ナースも「エピ」と呼んでいたので間違いありません。それは全然痛くないよとあの麻酔科の先生が言ったのですが、思ったより深めに入ったのか、うぉっと声をあげてしまいました。それからはもう覚えていません。呼ばれて気づいたら部屋に戻っていました。
正直本当に腹切りをして臓器を取り除いたのが信じられないくらいでした。
麻酔がまだ効いてるからだよ!
色々痛みのケアが始まったのですが、痛かったのは初めは横隔膜あたり。そんな上を切ったの、先生?傷を確認する度胸はなく、けれど一体どこまで痛くなるのか興味があり過ぎて痛み止めのエピボタン(ボタンを押すとエピが発動して痛みが無くなるのです)を押さず、とりあえずその日はぐたっとベッドで横たわっていました。
つづく。