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2024年秋・大徳寺特別公開を拝観した時|駐車場と拝観の仕方のポイントまとめ

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20以上の塔頭からなる京都・紫野の大徳寺では春と秋に一部特別公開があります。

秋では各塔頭の庭園の紅葉が息をのむほどの美しさであなたを迎えてくれるでしょう。
通常11月中旬から12月上旬が見頃と言われています。

ひと足さきにくるみ母と行ってきました!

この記事では大徳寺特別公開の概要、駐車場情報、
拝観ポイントと注意点、筆者の感想をまとめています。

大徳寺特別公開概要

真珠庵特別公開

3年ぶりに特別公開される真珠庵で寺宝の源氏物語図屏風が初公開されると話題を呼んでいます。

真珠庵ではその他にも現代のアーティストによる襖絵や、千利休が師事した侘び茶の開祖村田珠光(むらたじゅこう)作庭「七五三の庭」などが見どころ。

拝観日程2024年9月20日(金)~12月8日(日)
※休止日が10月21日(月)、11月24日(日)~26日(火)
拝観時間9:30 ~ 15:30 (受付終了)
拝観料大人2,000円・高校生1,000円・小中学生500円(保護者同伴)

実は見に行っていません。
なんか興味がわかなかったので。

同時に、樹齢100年、200年選手の盆栽が枯山水と組み合わせてある芳春院(ほうしゅんいん)も公開中でしたが拝観受付前までの数鉢で挫折。

黄梅院・総見院・興臨院特別公開

  • 黄梅院』 
    織田信長が創建し、のちに豊臣秀吉が増築するなど戦国大名ゆかりの場所。直中庭は千利休が66歳の頃作庭。特別公開の3院で一番広い
  • 総見院』 
    羽柴(後の豊臣)秀吉が、本能寺の変に倒れた織田信長の追善菩提のために建立、木造織田信長公坐像は重要文化財
  • 興臨院』 
    足立美術館の作庭者の中根金作氏が復元した方丈庭園、室町時代の建築の特徴を表す唐門
拝観日程『黄梅院』2024年10月5日(土)~12月8日(日) ※休止日が10月28日(月)
『総見院』2024年10月7日(月)~11月30日(土) ※休止日が11月21日(木)・22日(金)
『興臨院』2024年8月31日(土)~9月21日(土)・9月28日(土)〜12月15日(日) ※休止日が9月28日(土)~12月15日(日)
拝観時間黄梅院・総見院 10 : 00 〜 16 : 00(受付終了)
興臨院 10:00 ~ 16:30 (受付終了) ※12月2日(月)以降は16:00受付終了
拝観料各院 大人800円・中高生400円・小学生以下無料(保護者同伴)

3院全て拝観するなら三ヶ寺共通拝観券がお得(2,100円)。
それぞれの院の拝観受付で購入することができます。

駐車場

大徳寺に有料駐車場があります。

巨大ではないので平日の朝早い時間なら駐車できると思います。
筆者は火曜日の午前10時ごろに着いたので割と空いていました。

こちらの有料駐車場は大徳寺総門の前にあり、
総門に向かって右側はお檀家さん用なので左側に駐車します。

拝観のポイント

筆者が実際に拝観して思ったことをまとめてみました。

各院でボランティアのガイドがあるので耳を傾ける

各院にはボランティアの人がいて、
院について説明してくれます。

プライベートツアーではないので院の見どころとその時代背景を
わかりやすく教えてくれます。

黄梅院では襖の引き手や池がひょうたんの形をしているなど、
素人では気づかないちょっとしたトレビアなどを紹介してくれました。

秀吉が馬印として千成瓢箪(せんなりびょうたん)を使用したものから除災招福として人々から親しまれています。

※うまじるしとは、近世の戦場で、大将のそばに立てて目印とした武具。馬標。

質問があれば答えられる範囲で答えてくれるので頼もしいです。

筆者が訪れたときはそこまで拝観者が多くなかったので
ゆったりと聞かせてもらえました。
多い場合はなかなか難しいかもしれません。

個人で拝観もいいのですが、
名勝や院の様子をざっと見てふーんで終わっては勿体無い気がします。

ざっくりでいいので予習をしておく

ボランティアさんのお話をより深く味わうためにも
当時の時代背景(主に安土桃山時代から戦国時代)と文化を
大枠でいいので知っておくといいと思いました。

大黒寺にゆかりのある社会の教科書に出てくる人物は

  • 織田信長
  • 豊臣秀吉
  • 千利休

など。

アニメでお馴染みの一休さんこと一休宗純もさらりと登場してきます。

今回特別公開される真珠庵の創建したのは一休宗純。

千利休が師事した侘び茶の開祖村田珠光は一休宗純と参禅したそう。

これらを知っておくと歴史だけでなく、
彼らの為人(ひととなり)なども垣間見ることができるでしょう。

茶の湯と枯山水

茶の湯と大徳寺はとても縁の深く、各院複数の茶室があります。
一緒に行ったくるみ母は茶道を習っているので解説してくれました。

彼女の解説で超ミニマリズムの茶室がただの殺風景な部屋から味わい深い空間になったのは間違いありません。

茶の湯はおもてなし、と読んだり聞いたりして知っていたのですが、
あそこまでスケールのでかい計算されたおもてなしとは思いもしませんでした。

客人の前でお茶を点てるだけがおもてなしではない、
(おそらく招待の時点で始まっているのだと思うのですが)
客人が敷地内に足を踏み入れるところからもうおもてなしが始まっている、
もう、すごかったです。

複数の門をくぐったり、茶室に向かう廊下の両側などに
客人をお茶に導く美しい演出(庭園)がされていて
歩いている筆者の気持ちがじわじわと高揚するのがわかりました。

廊下からの景色が計算されすぎて感服しました!
美しい!!

枯山水の白砂やそれぞれの石にも意味があり、
ふんわりでも知っておくと考え深い景観になること間違いなし。

一番大きく高い石が蓬莱山、
まっすぐな白砂は穏やかな流れ、波打っているものは荒波を表しています。

蓬莱山
ほうらいさん

中国古代の戦国時代(前5~前3世紀)、燕(えん)、斉(せい)の国の方士(ほうし)(神仙術を行う人)によって説かれた神仙境の一つ。

コトバンクより

地域の図書館で子ども向けの書籍も見つけることができるのでおすすめです。

通常公開の院にも訪れてみる

20以上の塔頭からなる大徳寺。
普段から一般公開されている院もあり、筆者も足を運びました。
どの院も美しい枯山水の方丈庭園が心を落ち着かせてくれます。

大仙院・瑞峯院

印象的だったのが大仙院で、他の院と比べて「活気がある」感がありました。

特に枯山水の庭園の形態はボランティアの人のお話を聞いて

なるほど

と、思いました。

瑞峯院だけでなく、大仙院でもお抹茶(有料)をいただくことができます。
はっきりと値段を覚えていないのですが、大仙院のお抹茶は500円だったと思います。
瑞峯院は1000円だったと思います(待たないといけなかったのでこちらはパスしました)。

通常公開の院も拝観料(だいたい800円)が必要です。

注意事項

午前10時から午後4時半くらいまでかけて拝観できる大徳寺ですが、
注意しておきたい点があります。

蚊がいることがある

枯山水が主な庭園形式ですが、
枯山水は石だけで作られているのではなく、
苔や植物も植えられています。

やぶ蚊がいたので対策をした方がいいと思います。

院内で虫除けスプレーはNGですので総門をくぐる前にしておくといいと思います。

歩きやすい靴を履く

かなり歩くので歩きやすい靴を履いた方がいいと思います。

大徳寺の境内は石畳です。

各院を拝観する時は靴を脱ぐのでその辺りも考慮しておくと良いでしょう。
(もちろん座っての着脱はOK、靴べらもありました)

おすすめランチと周辺散策

筆者たちはお昼に年中冷麺が食べられる中華のサカイで冷麺と餃子を食し、
その後今宮神社を参拝、かざりやさんであぶり餅をいただきました。

サカイの冷麺のタレはからしマヨネーズが入ってるのか、とても美味しいです。
麺も太めでタレがよく絡みます。

あぶり餅はその場で炭で焼いてくれます。
白味噌ベースのタレでいただくのですが、
おやつ感覚でいただくなら一人前(600円)を二人でシェアでもいいかもしれません。

素朴な味で美味しく、お餅ももちもち柔らか。
筆者たちはそれぞれがっつり食べました。

トイレも4時に閉まる

サカイの冷麺とあぶり餅を消費するべく大徳寺に戻り拝観、
その後今宮神社に行く道中見かけたお豆腐屋さんに戻ってお買い物をし、
さて、帰るか、帰る前にトイレに行っておこうと
4時半ごろ駐車場に戻るとトイレも閉まってました。

総門横のトイレは4時に閉まるので注意が必要です。

終わりに

神社仏閣に参拝というと、
そこの本殿を見学、参拝が通常ですが、

大徳寺は思いっきり室内に入って
かつて戦国武将や文化人がやったように
名勝を愛でたり畳のイ草の香りを楽しむことができます。

想像していたよりも天井が高く、だだっ広くない開放感がありました。

大仙院などでは坐禅を組むこともできるそう。

秋は紅葉が美しいので是非足を運んでみてください。

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ABOUT ME
ロデニの娘
広島県出身。1996年日本脱出、在米期間20余年に終止符を打ちトルコへ引っ越す。2022年1月に緊急帰国、同年7月末にトルコへ戻るが2ヶ月後9月末に再度日本へ舞い戻り。2023年年明けに子宮卵巣全摘手術を受ける。気がつけば人生半分以上海外で生活してきた昭和からアップデートできていない人。水瓶座のA型。スープと麺類大好き。

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