節分にその年の良い方角(恵方)を向いて食べると縁起が良いとされる恵方巻き。恵方とは、その年の福を司る歳徳神(としとくじん。年神様の別称)がいる方角のことを言います。その年にその方角に向かって事を行えば何事も上手くいくとされています。
2023年はいつ食べる?
恵方巻は立春の前日、節分に食べます。2023年の節分は2月3日となります。
節分とは季節の分かれ目をいい、立春、立夏、立秋、立冬を指します。
さて十干(じっかん)と深く関係しているこの恵方ですが、2023年の恵方(縁起の良い方角)は南南東です。
十干とは陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)とは、中国を起源とする世界観で「木・火・土・金・水」の五行を結びつけて自然や人事などの万般の現象を説明する事です。身近なところでは漢方もこの思想のもとで成り立っています。
沢山ある種類から何を選べばいい?
節分の恵方巻は七福神にあやかり7種類の具が入ったものが望ましいとされています。
昨今具材のバラエティが広がる恵方巻ですが、一般的な具材にはそれぞれ意味があります。おせち料理もそうですね。
- かんぴょう:細く長いので「縁結び」「長寿祈願」
- 卵焼き/伊達巻:黄金の色から「金運上昇」伊達巻は巻物と見立てて「知識向上」
- きゅうり:きゅうりの名前から「九の利を得る」
- しいたけ煮:しいたけのかさを陣笠と見立てて「護身」
- うなぎ:”うなぎのぼり”にかけて「上昇・出世」
- 桜でんぶ:鯛などの白身魚をほぐしており、春を象徴する桜色で「めでたい」
- 海老:腰が曲がるまで「長生き」を祈願
利を得る:①いくさなどで有利になる、優勢になる。勝つ。②利益を得る。得をする。儲ける。
コトバンクより
行きつけのスーパー、コンビニからデパ地下まで恵方巻が買える場所は尽きません。時間があれば恵方巻き巡りをしてみても楽しいですね。もしくはお家で恵方巻きパーティーをしてもみんなで一緒に開運アップできるかもしれません。
恵方巻き、どう食べればいい?
恵方巻きを今年の縁起の良い方向である南南東を向いていただきます。この一年の幸せや願いが叶うように食べるので、良縁が切れてしまったり福が途切れてしまわないように、包丁で切らずに丸ごと食べると良いとされています。
巻き寿司を鬼の金棒と見立てて、それを退治する意味もあるとか。節分にぴったりですね。
恵方巻が準備できたら願い事をしながら黙々といただきます。喋ると運が逃げてしまうので食べ終わるまで口を聞いてはいけません。笑いながら食べたり、目を閉じて食べるという説もあります。
しかし南南東ってどっち?と困っている方はiPhoneなどのスマートフォンで確認できますよ。コンパスのアプリで今年の恵方「165°南」を指した方角を見つけたらそちらを向いて黙々と恵方巻を食べましょう。
iPhoneでの恵方の見つけ方(コンパスアプリの見つけ方)
- ホーム画面を下へスワイプする
- 「コンパス」と検索
- コンパスで今年の恵方南南東「165°南」をiPhoneを動かして探す
ちなみに恵方巻を英語では、①Lucky direction sushi roll ②Happy direction sushi roll などと表します。sushiを省略することもあります。
終わりに
いかがだったでしょうか?Japanの文化に「丁寧に〇〇する」というものがあります。海外生活の長い筆者にはとても奥ゆかしく思います。そんな文化が季節ごとにあり、それを大切にするカルチャーは大事にしたいと感じました。
我が家の冷蔵庫には先週から母が恵方巻きの予約に控えが貼ってあって、筆者も一体どんな恵方巻きがやってくるのか楽しみにしています。(予約するもんなの?)