能登半島地震後、多くの研究者や団体が
救助活動や、調査のため被災地を訪れています。
名古屋工業大学 北川啓介教授
そんな中、筆者が感動した人は
名古屋工業大学の北川啓介教授。
みなさんニュースでお馴染みの「インスタントハウス」を
作った人です。
屋外のインスタントハウス
モンゴルのパオのような形のインスタントハウス。
内側から断熱性のあるウレタン材を吹きつけ、
耐久性と断熱性が確保できるとのこと。
ウレタン材が構造体の役割を果たし、
ハウスの素材を固くして、2メートルの積雪にも
耐えれるそうです。
数時間で建てられるこちらのインスタントハウス、
2023年2月に起こったトルコ・シリア大地震でも
見かけたと思います。
屋内用段ボールインスタントハウス
二重構造になっている段ボール製のインスタントハウスは
空気があるために断熱性や遮音性の効果があるそう。
キャンプの普通のテントだと光を当てれば中の様子が
影で分かりますし、遮断性もあまり期待できません。
15分もあれば組み立て可能という便利さ。
実用性
被災された方がみんなで組み立てて
「おうちができた!」
と喜ばれている様子に感動しました。
教授も外で号泣されたみたいです。
インタビューでもあるように
3.11が起こって被災地を訪問した時、
「仮設住宅、どうして来週できないの?」という
言葉がきっかけで、
インスタントハウスの開発が始まったそう。
人間だけでなく、動物は、
危険にさらされたら身を守るために
どこか隠れるところ、身を寄せるところが
必要です。
大災害で避難するということは、
避難生活が長くなる、ということ。
学校の体育館で何ヶ月も暮らすことは
とてもむづかしく、辛いことです。
そんな中で開発されたインスタントハウスは
仮設住宅ができる前の段階で
きっと被災された方の心の休まりになると思うのです。
やっぱり国外で経験あり
失礼ながら検索させていただくと、
北川教授、やっぱり国外で経験を積まれています。
プリンストン大学で研究員として渡米。
その後株式会社LIFULL ArchiTechの代表取締役社長としても
活躍されています。
プリンストン大学は、
QS2024年世界大学ランキングで17位にランクイン、
日本トップの東京大学は28位。
ちなみに1位は12年連続で米国マサチューセッツ工科大学(MIT)。
ランキングは学力だけが評価対象ではないのですが、
プリンストン大学へ進学するためには
偏差値80は優に超える学力が必要です。
インタビューから感じたのですが、
この人のアイディアと行動力は
国民名誉賞はおろかノーベル平和賞ものだと思いました。
その目的は「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があったものについて、その栄誉を讃えること」と規定されている。
ウィキペディア
国民名誉賞に完全にクオリファイしていると思うのですが
いかがでしょうか?
彼の研究室のサイトも訪問して、
教授がサイト持ってるんだ、と感心しました。
建築には疎いので内容はさっぱりでしたが、
こうやって研究を発信していたり、公開していたりすれば
関心を持った人が自然と集まるとも思うのです。
彼のリーダーシップも感じました。
終わりに
裕福になったら寄付したいんです。
北川教授もその一人に加わりました。
もちろん現段階では教授の方が全然お金持ちではあります。
でも先に大阪海遊館のワモンアザラシに寄付をしたいので
先生、待っていただけますか?
でも、今回QS世界大学ランキング見て、
知っている人たちが実は世界的にトップクラスの
大学卒業してるってわかってちょっと怖かった。
在米時代おそらく筆者が近所で1番学歴低かったわー。
みんな普通に家族でハーバード、スタンフォードのダブルPhDだからさ。
怖いところ住んでましたわ。