How are you? と聞かれて、
「この答えは古い」「生かせない教科書英語の見本」「ネイティブはこう返さない」と言われているこのフレーズについて筆者の経験を元に述べてみました。ここでは結論はもちろん声のトーンの重要さと初対面での挨拶の仕方のヒントをご紹介しています、ぜひ参考にしてみて下さい。
結論
言います。
ただし、これが「ツーというばカー」のような合言葉的なものではないということです。
そもそもI’m fine.が意味することは?
広い意味での「元気です」となり、形式的に返す場面でよく使われます。例えばビジネスなどで無難に返したい時や、とりあえず返しておこうという時ですね。ですから「友達同士ではI’m fineは言わない」という意見が出てくるのです。
けれども友達通しでも耳にすることもあります。例を挙げるならば「特に(よくもなく悪くもなく)」と言いたい時です。よくOKとも置き換えられていますね。少し不貞腐れている時に声のトーンを下げて言うと元気がない雰囲気が伝わるのです。
逆に言えば声のトーンを上げれば本当に元気の良いfineと表現できるということなのです。
声のトーン一つでシンプルなセンテンスが表現豊かに変身します。恥ずかしがらずトライしてみてください。
ではなぜネイティブはI’m fineと言わないのか?
fineに広い意味があるからです。良くも悪くもfineなので、それゆえにネイティブはもう少し状態が絞れる単語に置き換えています。例を出すと枚挙にいとまがありませんが、
- (I’m)great!/fantastic/good/awesome/super good/など
- Not bad/OK/Terrible/I’m screwed (結構ヤバい)/など
年齢や個人、状況によって返し方はそれぞれ、と言うのを知っておきましょう。筆者はI’m fineが古い言い方とは思いませんし、ニュートラルに返したい時はこれだと思います。アメリカで働いていた時毎日お客様とお会いした時大抵これでした。特に新規のお客様の時はほぼ100%これで返していたのを覚えています。
この論争の前にお伝えしたいこと
好感度アップの”And you?”
And you?言えていますか?
言いましょう。印象がかなり変わります。
この辺りは英会話というよりもマナーだと思うのですが、必ず返しましょう。少し態度のデカいやつ、とか、お前は思春期のティーンネイジャーか?(※)という印象を受けてしまいます。注意したいところです。(※)棒読みや暗い声のトーン、つっけんどんに言った時
言わないと「ぶっきらぼうな人だな」と誤解されてしまいます。しかし言えば「感じのいい人」と好感度アップにつながるのです。
言う順番
よく「Nice to meet you」が「初めまして・よろしくお願いします」として置き換えられているのですが、初対面の人にこのフレーズから始めると少し違和感があります(気持ちは分かります)。切り出しの順番は、
- 挨拶:Hello/Hi!
- 名前:I’m/My name is 〇〇.
- 初めまして/よろしくお願いします:Nice to meet you.
- 調子どう?…などに続く:How are you?/What is going on? など
ポイントは名乗ってからNice to meet youです。でないとどうも違和感があります。相手に先に言われた場合の返し方は、「Nice to meet you, too」と答えましょう。
こ慣れてきたら②と③を入れ替えてもOKです。名乗るのを忘れないように!
終わりに
いかがだったでしょうか?言語とはなまものなのでテンプレートをそのまま当てはめると自然ではないということなのです。しかし困った時はお決まりのフレーズを出しても大丈夫ですし、そこから少しずつ変化を加えていくのも良いでしょう。教科書英語とラベリングするのはどうか?と思います。なぜならIt’s a good startと思うのです。
I’m fineは古い言い方とは筆者は思いません。場合によってはベストアンサーにもなり得るのです。それを知るにはネイティブがどういう場面でこう答えているかをじっと観察すると良いでしょう。映画を見たり、彼らとの会話の中でヒントが見つかると思います。
自信を持ってI’m fineと言える日が来るといいですね!