と申したのはまむしさん。最近は男性も意欲的に台所業に参加していると思いますが、筆者の父ロデニは昭和のオヤジだったので、気が向いた時だけ何かを作っていました。(案外美味でした)
日本在住の6ヶ月間、母の領域を犯すまいと筆者は包丁を握ることがありませんでした。が、トルコに帰って来た今、
いえい!好きなもん食べれる!!
Don’t get me wrong. 母の出してくれる食事がいやだったわけではありません。ただ、長い間外にいると食べ慣れたものが変わってくるのです。特にトルコのど田舎にいると、野菜が新鮮で美味しいので早速青空市場でお買い物をし、久々に包丁を手にすることにしました。
Pan con Tomate
スペイン語でパンとトマト。丘の上のおじさんから教わったレシピです。包丁を手に取るなんて仰々しく書きましたが、面取りや飾り切りをしたわけではありません。トマトを半分に切っただけです。
Pan con Tomate、おろしたトマトに塩とオリーブオイル(お好みでガーリック)を入れてパンに乗っけていただくシンプルなアペタイザーです。
大根おろしのようにトマトをおろして他の材料を加えて混ぜるだけ。トマトからの水分も捨てずにいただきます。リコピンたっぷり、今が旬のトマトをこうして食べるのが筆者は大好きです。今回はパンではなくfusilliを投入し、イタリアンパセリを加えて冷製パスタにしました。
美味すぎる
多分そうめんでもいけると思います。夏には最高です。ガスパチョが好きな人ならばかばかいけると思います。バジルにしても良きです。なんでもokです。
終わりに
けれど、日本でトマトは毎日食卓に登っていました。そして気づいたのです。筆者が欲していたのはトマトではなくガーリックとオリーブオイルだったのです。油がじゅ〜っと五臓六臂に染み渡ったあの瞬間、どこからか、「おかえり」と聞こえた気がしたのでした。