こんにちは、ロデニの娘です。今日は勤労感謝の日です。国民の祝日なので筆者も今日は現場に立ちません。加えて今回の帰国初の雨の日なので(日中に雨が降っているという意味で、初)自堕落病が再発するかと思われます。まあ、良いのです、今日は国をもって
とされているのですから。
ロデニの娘の初めての職場
おそらく高校生の時だったと思うのですが、筆者が初めてバイトした先はクッキーやらなんやらを詰めに行ったお菓子工場でした。確か筆者の友達と行ったのですが、工場はいつもバターのいい匂いで、作業は簡単、決められたものを決められた分だけ決められた所に入れる、という単純作業でした。こういう所には得てして「お局」系なパートさんがいて、彼女が現場を仕切っているという図式です。
お局さんから説明を聞いて早速作業に取り掛かるのですが、やはり初めての経験ですし、緊張しまくってましたからもたついたのを覚えています。最初は几帳面にクッキーの配置にものすごく気を配っていましたが1週間も過ぎれば手順も分かって生産性を上げていきました。
筆者のバター好きはここで培われたのかもしれません。もちろんつまみ食いは厳禁ですが、割れてしまっているクッキーは作業員が勤務終了後持って帰ってよしとなっていたのです。一時期1キロ以上は持って帰っていたかもしれません。美味しいクッキーはもらえるし、お給料はもらえるしで、期間限定の短期バイトは楽しく終了したのでした。
幸運なロデニの娘
お菓子工場から始まった筆者のキャリアですが、それから百貨店でバイトしたり、アメリカでスパを経営したりとしたのですが、基本環境にはとても恵まれていて、労働に関して「嫌だな」と思ったことがなかったので、「ブラック企業」とか「社畜」といったことが正直想像がつきません。けれどきっと大変なのでしょうね。早く立ち去った方が良いと思います。
けれどばなな君と出会って、本当にブラック企業ってあるんだなぁと改めて考えさせられました。お給料をもらえないとか、労働法違反など普通なので、世知辛い世の中を見た、という感じです。早いとこお給料がもらえるといいのですが。
今の現場はトルコに引っ越してから入ったのですが、楽しいですし、やりがいがあります。色々な人と出会ってそこからの学びは正直賃金より大きいといつも思うのです。現場で会う方々はとても個性的で、いつも筆者を笑かしてくれるのでたまにこれでお金をもらっていいのか?とも思います。この現場を選んで本当によかったです。文句を言うなら笑いすぎて顔が痛かったり、喋りすぎでスーパーアーティストが喉のケアになぜカモミールなどのハーブティーを飲むのが理解できるようになったくらいです。
FIREが廃れてきた最近
一時期流行ったFIRE(Financial Independence, Retire Early、早期リアイア)ですが、最近脱FIREが流行っていると聞きました。これに対して筆者は何の驚きもありません。一生遊んで暮らせる分あるのにまた働くってどうなん?と思われるかもしれませんが、FIREできた人が一番苦しむのがきっと「時間を無駄にするだらだら生活」だと思うのです。凡人の我らからすれば代わってやりましょうか?なんですが、筆者はこういう人をアメリカで沢山お会いしました。FIREったら一時的には「余暇を過ごす」ことができても少しずつ自分の非生産性に嫌気がさしてきたり、時間がありすぎて暇を持て余してしまうのです。で、結局また職場復帰したりするようです。
「金持ちの道楽」ができる人は案外少なく、せいぜい車や家を買った後は旅行といったところでしょうか?筆者が思うに時間の無駄遣いが一番の贅沢です。自分が幸せを感じる非生産的な時間とお金の使い方ができる人が筆者にとっての「お金持ち」だと思うのです。お金持ってても使えない人も沢山いますし、そんなにお金がなくても幸せに生活している人もいます。
終わりに
結局行き着くのは何が大事なのか?だろうと思うのです。労働自体なのか、労働から得られる賃金なのか、賃金を貯蓄する過程とその先のゴールなのか、人それぞれでしょう。けれど日本では今日は公にだらだらしていいのです。ちゃんと休まないと生産性が上がらないというフランス的な考え方に筆者は大賛成なのですが、皆さんはちゃんと休んでいますか?
どうでもいいのですが、農業がしたいという姉に感化されたのか、最近仔やぎに可愛さを知ってしまい、トルコに戻ったら仔やぎを飼いたいとばなな君に言おうかどうか悩む、そんな勤労感謝の日に筆者のだらだら思想をお届けしました。