シリアと国境を接するトルコ南東部での大地震から3日が経ちました。
難航する救助活動
被災地に向かう幹線道路の被害のため救助隊や物資が現地に送るのが困難である、とニュースが伝えていました。加えてトルコ政府の対応が著しく遅れた、とも非難され大統領がそれを認める会見もしています。
時期も不運にも真冬。たとえ瓦礫の下で生き長らえても低体温症(凍死)してしまう可能性も高く、一刻も早い救助が求められる理由がここにもあるのです。
救助に参加したいボランティアのトルコ人がイスタンブール空港に押し寄せ空港がごった返しになっている映像も見た時、実にトルコ人らしいな、と思いました。
トルコでの滞在期間はそこまで長くはなかったのですが、トルコ人男性は何か問題や争いがあると誰ともなく集まり、仲介に入ります。
ただの野次馬根性かな?とも初めは思っていたのですが、揉め事が熱を帯びるとみんながみんなで当人たちを羽交締めにして喧嘩を鎮圧させているので、その他大勢に見える人たちはきっとそんな時のために待機しているのだろうと思うのです。ばなな君もビーチで彼なりに参加していたのを目撃したことがあります。
そこにはおそらく彼らに課された兵役が関係しているのでしょう。近年は期間が短くなってきていますが、トルコには兵役があり、男性はそれぞれの任期を務めます。きっとそこでそんなカルチャーを叩き込まれるのだろうと考えます。
思い出すのが関西国際空港
Japanは世界有数の自然災害大国。しかし海外にいると日本が(言葉は悪いですが)いかに復旧慣れしているかわかります。
忘れられないのが2018年にあった台風21号による関西国際空港の浸水とその復旧。「関空は当分機能しないだろう」と誰もが言っていましたが、空港に行く高速道路の復旧に確か2、3日しか経ってなかった気がします。あれには筆者を含め世界中がびっくり仰天しました。
そんな技術と経験で被災地の復興に貢献できたらな、と思います。
終わりに
赤十字ってユニバーサルだと思っていたのですが、イスラム圏ではレッド・クレセントなんですね。11世紀から13世紀にわたる十字軍遠征を思い出させるのでイスラム圏では三日月になったそうです。
一刻も早く救助、復刻をお祈りしています。
追記
募金に関心のある方はこちらのNHKがまとめたページからどうぞ。https://www.nhk.or.jp/shutoken/newsup/20230207e.html