CULTURE

【ライフスタイル】田舎に住んでいるからあやかれる事

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トルコの田舎に舞い戻って早1ヶ月、6ヶ月離れてみて「あ、やっぱいいな」と思ったことをご紹介したいと思います。先の6ヶ月にわたる緊急帰国の前には4年ほど住んでいたところで、今後もしどなたかが海外の田舎に住んでみたいと思われたなら何かしらの参考になれば、と思います。

あくまでも主観ですのでご了承ください

食材が良い

やっぱり田舎は食べ物が美味しいですよね、これはきっとどこの地でも当てはまるのではないでしょうか?筆者の住むトルコのエーゲ海地方の田舎ではお野菜や果物がとても新鮮で美味しいです。鮮度はもちろんですが、きっと土壌や日照時間の関係で風味が日本のお野菜よりガッツが効いています。香味野菜に関してはそれが如実に現れると思います。

筆者のいるところはあまりお魚を売っていないのですが、お肉に関していうと、多くの人がお肉屋さんで買っています。お店の裏で捌いたのを売っている、というスタイルがまだ主流でパックに入ったお肉を買う人は鶏肉以外あまりいません。ひき肉もそこで目の前で引いてくれます。これ初めて見た時感動ものでした。お肉屋さんも大抵老舗で自分たちがその日捌ける量を仕入れるので品物の回転率がとても良いのです(=常に鮮度の良いものを置いている)。宗教上での処理の仕方もある(というのをアメリカで聞いたことがあります)と思うのですがお肉の臭みが全くありません。なので味付けはシンプルに塩胡椒。なんとかソースはお肉本来の味の邪魔をするだけなので必要ないのです。

美味しいのは生鮮食品だけではありません。保存食も美味です。例えばオリーブやオリーブオイルはエーゲ海地方の名産の一つなので文句なく美味しいです。そしてトルコのお味噌にあたるsalça(サルチャ)。トルコ風トマトペーストといったところでしょうか?(ピーマンバージョンもあります)今この時期市場ではトマトやピーマンの爆買い(冗談抜きで5キロ10キロとか)が目につくのは皆さんご自宅でこのサルチャを作ってらっしゃるからです。ご家庭それぞれの味があると思うのですが、筆者も手作りサルチャを市場で買っています。これ使い始めたら市販の瓶に入ったやつ食べれません。ズバリ、あれはまずいです。

流石にヨーグルトはお店で買っていますがチーズは市場でチーズ屋さんから買っています。

最近はスーパーも少しずついいものを揃えるようになってきました。でもやっぱり皆さん市場でお買い物ですけど

 

大きな家に住める

筆者のアパートは、でかいです。大きなリビングプラスベッドルームが3つ、バスルーム1.5。キッチンはそこまで大きくないですがリビングに開けているこちらでいうところのアメリカンスタイルです。そしてバルコニーが二つ。小さい方は使っていないので掃除していません。おまけに家賃がとても安いです。毎年上がるのですがそれでも安いので渋々交渉に応じています。

あまりものをゴタゴタ置きたくない筆者なのでガラン、とした家かもしれませんが気に入っています。朝バルコニーでいただくコーヒーは最高に落ち着く至福の時で、足元でわうわうしているマヤを見ながらこの時いつも「田舎はいいな」と一人満足しています。

広い故に掃除が大変です

自然を身近に感じられる

筆者のアパートはこの田舎の街の外れに位置しているので5分も歩けば山です。バルコニーからも山の風景が楽しめますし、マヤの散歩コースにもなっている公園にはたくさんの木が植えてあります。

きっと地形も関係しているのだろうと思うのですがここでの雷はすごいです。近いとばりばりばり!とすごい音がしますし稲妻がめちゃくちゃ眩しいです。この記事を書いている時もすごい嵐でした。こちらでは1月から3月くらいまでが雨季で、たまに雷が近くの丘に落ちたりして最大6時間の停電が起こったりもしました。

トルコにいるんでしょうか?風神雷神

車で約15分でエーゲ海で海水浴が楽しめます。筆者たちがよく行くビーチは割とファミリー向けで、ビーチカフェの人もマヤがまだ昨年ちびちびパピーだった頃から知っている常連です(まあよくビール買うからだろうけど)。波も穏やかで遠浅、砂利ではない砂浜なのでのんびりできます(が日没には蚊が大発生します)。

田舎ゆえののんびりな人情

ここで最もせかせかしているのはきっと筆者でしょう。なにしろここに来る前はアメリカはカリフォルニア州、AppleとGoogleのワールドヘッドクォーターの中間点に住んでいましたから。それに比べてこちらの人はシンプルなライフスタイルでのんびりと生活されています。たまに「何やってんだろ、こんなとこで」と自問しますが、あまりにアバウトな物差しで生きているここの人にはある意味感服です。きっと人生で大事なものをとっくに知っているのかもしれません。

終わりに

筆者がここに引っ越す前にアメリカで散々見た映画を思い出しました。「Under the Toscan Sun」です。ここで暮らしてみて、なんとなくあの主人公になった気持ちになってみたりしました。

次回は海外に憧れている皆さんの夢をぶち壊す現実を語りたいと思います。お楽しみに。

ABOUT ME
ロデニの娘
広島県出身。1996年日本脱出、在米期間20余年に終止符を打ちトルコへ引っ越す。2022年1月に緊急帰国、同年7月末にトルコへ戻るが2ヶ月後9月末に再度日本へ舞い戻り。2023年年明けに子宮卵巣全摘手術を受ける。気がつけば人生半分以上海外で生活してきた昭和からアップデートできていない人。水瓶座のA型。スープと麺類大好き。

POSTED COMMENT

  1. まむし より:

    お肉屋さんでひき肉買ったとき目を丸くしていたロデニの娘さんを思い出して懐かしく思いました。お肉は日本に帰ってきて当分食べれられませんでしたが(特にコンビニのから揚げ)、もう慣れました。人間ってすごい。

    ここんとこずうっとトルコシックで、帰りたい帰りたいと思っていたところにこの記事。それに加え「帰ってこーいよー!」と昭和の演歌ばりに泣きながらメッセージを送ってくる義母。「もういい加減帰ってこーい!」と半べその旦那。「会いたいよー会いたいよー」と息子にラブコールを送る旦那の甥っ子たち(うち一人はばなな君)。ちょっち本気で帰りたくなったので、息子に聞いてみました。「トルコに戻りたいんだけど、どう思う?」すると即答「(日本の)おじいちゃんとおばあちゃんに会えなくなるから絶対に嫌だ!!」
    彼らが死ぬまでトルコはおあずけのようです。

    >きっと人生で大事なものをとっくに知っているのかもしれません。

    これ、素晴らしく言い得ていると思います。

    • ロデニの娘 より:

      そうでしたか。息子さんの強い信念が感じられました。即答、絶対、そこまで日本のおじいちゃんおばあちゃんから多大な愛を受け取っているのですね。憎い幸せ者です。

      こちらの人は人生で大事なものをとっくに知っているのかもしれませんが、それを持っているとも限りません。欲しくても持てない人、持っているのに気づかない人、さまざまです。ただ、知っているからそれに向かって生きていけるのかもしれません。

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