2023年日本で公開された『ゴジラ-1.0』(マイナスワン、略してマイゴジ)。
2024年3月にアカデミー賞を受賞しました。
筆者はこの作品の存在を知らなかったので調べてみると
興行収入が60億円を突破したようです。
アカデミー視覚効果賞を受賞して以来
累計興行収入を更新中!
興行通信社の調べでは
2023年で公開された実写映画ランキングで第1位、
唯一60億円を超えた実写映画となったそう。
ボックスオフィスによると115,857,413ドル(約$116M)、
約181億円!!!
前作のゴジラ映画『シン・ゴジラ』と比べられ、
生粋のゴジラファン(特撮映画ファンと言うべきか)から
映画評論家まで、
多くの人の関心を寄せています。
ちなみに『シン・ゴジラ』の興行成績は$78M、
約121億円という調べが出ました。
ハリウッドの巨匠S.スピルバーグ監督も3回みたと
とあるインタビューで山崎貴監督は言っていますし、
アカデミー賞を総なめにした『オッペンハイマー』の監督の
クリストファー・ノーラン氏も
「実に深い作品だ」とコメント。
そんな中、筆者も見てきました。
東宝が配給しているので水曜日に行くといい
東宝系の映画館には東宝ウェンズディという割引があって
お得に映画鑑賞ができるので、
筆者もそれを利用しました。
興行収入159億プラス1300円
筆者の1300円も加わってさらに興行収入を上げているゴジラ-1.0。
公開されてからもう数ヶ月経っているし、
時間が早いのもあって館内はガラガラでした。
※『シン・ゴジラ』の興行収入は
ボックスオフィスによると116億円ほど(7800万ドル)。
ケーブルバイト シン・ゴジラ 第2形態
脱線しますが、ニホンジン、もう少しテクノロジーに慣れろ!
チケットを買うのに何分かかっとん?
特にミドルからシニア世代、今から割引やらクーポンを利用していくのだから
もっと使い慣れろと言いたいです。
混雑を防ぐために店員さんがやってくれるのを待っていては
将来あなたも本当に老害になりますよ。
画面の情報に面食らってしまうのは重々承知していますが、
これが昔に逆戻りすることはないので頑張りましょう。
ちょっと文句言わせてもらいました。
ざっくりとしたあらすじと独自の考察
太平洋戦争末期、
ゴジラの襲撃にあった主人公が戦後ゴジラ襲来を再び目の前にする、
というお話。
歴代のゴジラシリーズのようにゴジラvs人間(または別怪獣)で
お話が進んでいくのですが、
ゴジラ-1.0には個人的にたくさんの伏線がある気がして
考えさせられました。
戦争を経験するということ
太平洋戦争を経て、戦後生き残った主人公が
自分の人生を復旧する様を見て、
ウクライナの人とか他の戦地の人って
こんななんだろうな、
と現実に当てはめてみると
主人公の気持ちがより深くわかると思いました。
『政府がバックアップできなので民間でやるしかない』
ゴジラ-1.0でのゴジラ退治作戦は
民間企業で遂行されている、という設定に、
日本の将来を見た
脆弱な政府の体制には頼れないよ、というメッセージが
暗に含まれていた気がしました。
映画ではゴジラという怪獣だけれども、
現実社会に落とし込んだら
インフレ問題、年金問題、社会保障問題と、
ゴジラ並みに恐ろしい怪獣と日々暮らしているのです。
太平洋戦争終結後の日本が舞台
時代の過渡期の戦後を舞台として選んでいるのが
秀逸だな、とも思います。
良きも悪きも
アナログで頑張り続ける日本。
殺伐とした世の中で助け合っていく姿や
「多様性」と称して別の道を歩む人。
今の日本にすごく似てる
”正義”のために散る美学のアップデート
※ちょっぴりネタバレ
みんな死を覚悟してゴジラ退治に参加するのですが、
正義のために死んでくれというヤマトダマシイが
アップデートされていて、
作戦は困難だけれど、死ぬな!と
強調されていました。
すごくいいな
個人的にエンディングは好きです。
くさい、とか賛否両論ですが、
主人公の立場を考えたら、
あれでよかったと思うのです。
くさい、創り過ぎと思った人、
戦争行ってみたらあれでよかったって思える
人間が持つ希望が理解できると思います。
アカデミー視覚効果賞なの?
作品賞でも良いくらい
アカデミー賞受賞の一報を新聞で見て、
映画館に足を運んで鑑賞。
視覚効果賞なの?あれ
制作に関して全く知らないし、専門的な事もわからないので
なんとも言えませんが、
視覚効果(visual effect)あんまり感じなかったんですけど
IMAXシアターで見ないといけないのかな?
それよりも作品賞だと思ったのですが、
どうやら公開日の関係で出願できなかったそう。
結果論ですが、その辺は東宝がしくじった。
怪獣特撮映画というよりジャンルはドラマと
個人的に思いました。
人間模様が良い
ゴジラ-1.0を特撮映画かと思って
映画館に足を運んだらガッカリするかも知れません。
着ぐるみのゴジラや怪獣が動くのって可愛いので
筆者も最近大好きになったのですが、
今回のゴジラはデジタルだそうです。
映画が始まってすぐにゴジラが姿を現すのですが、
今回はゴジラというより人間メインかな、と。
人間模様を描くドラマが好きな人には
ひじょーーーーーーーにおすすめの作品です。
筆者のように感情移入しやすい繊細さんは
バスタオルを用意しておきましょう。
泣きます
終わりに
こういう映画や書籍などの感想を綴るのは
ネタバレがないようにしないといけないので
苦労します。
率直にいうと、
ドラマが好きな人には楽しめる作品だと言えるでしょう。
アカデミー賞も受賞した事だし、
今後の日本映画界の活躍も期待できそうですね。
でも、どうしてがらっぱち役の人って
あんな言葉遣いなんだろう、といつも思います。
戦国時代じゃないんだからさ。
そんなこと言う人もういないと思うけど…と思ったけれど、
終戦直後はあったのかな?とふと思ったりもします。
脚本の問題?
「おかんむり」って生の人間から聞いたことありませんけど。
昭和感を出す狙い?
あれをどうやって英語に翻訳とか
はたまた各国吹替版にしていくんだろうと
余計な心配をしてしまったのでした。
邦画は翻訳者泣かせ?
謎は深まります。
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