現場で指導している明治くん(仮名)の上達に感動して少し涙が出てしまいました。
ゆるそうなキャラの明治くん(仮名)
彼と出会ったのはおそらく2年くらい前です。当時の彼は全く英語を話すことができませんでした。それでも随分と長い間英語学習に注力していた様子。文法は理解していて、典型的な「読めるけど喋れない」タイプです。
音読もままならなかったのですが、次第に短いセンテンスならスラスラと読み始め、長いものも意味を理解しながら区切って読んでいるので、嬉しく思います。
しかしながら音読とスピーキング力の伸びは比例せず、いつも回答は短く、簡単なものでした。けれど、彼のいうことが非常にユニークで笑わずにはいられません。
英語、楽しいです
そう言ってもらえると本当に嬉しんですよ、指導側は。(君も面白いからこっちも楽しい)
それからしばらくして彼はやや上級の文法も使いこなせるようになり、長いセンテンスも作れるようになりました。これはきっと学校の授業内容や英検などの準備にもつながるのかとも思います。
英検2級二次試験に向けての練習の時
初めて過去問を使って練習した時、明治くんは散々でした。緊張していたのもありましたし、とにかくいつもなら作れるセンテンスが全然出てこない、何を言っていいかさっぱりわからない、そんな状態でした。
試験日までそう時間はなく、正直筆者も自信を持って送り出してやれないかもと心配でした。けれど明治くんは挫けず、筆者のアドバイスをしっかり聞いてくれました。
練習するうちにいつもの実力が発揮され、テンパらなければ大丈夫だよ、と試験前に送り出すことができたと思います。いつものゆるいキャラで「ありがとうございます、頑張ります」と挨拶してくれた明治くん。晴れて合格です。おめでとう!
それからの明治くん
音読はさもすれば筆者の方が読み間違いが多いくらいです。すごく上手にスラスラ読んでいます。これは単語を見ただけでなんの単語がわかるから読めちゃう(発音できる)ということなんです。それもそのはず、彼のボキャブラリーはメキメキと伸びています。
彼の素晴らしいところは単語集などで覚えた単語を筆者とのレッスンで使っていることです。この前のreluctantly「渋々と、不承不承と」という単語を使ってくれて最高に笑かしてくれました。英語にもこんな単語あるんだよ。
そして二酸化炭素(Carbon Dioxide)と言いたかったのに六角形(hexagon)と言ってしまったり。でも六角形知ってるのね!!酸素(oxygen)と混ざってこんがらがったかな?gonとgenが似てるから。でもそのアプローチは素晴らしい!近い!!
こういう間違いは実は大歓迎で、これで明治くんもこれらの単語を忘れないでしょう。筆者もばなな君にトルコの某有名ホームセンターをバカでかい眉毛と言ったことがありますから。
終わりに
ボキャブラリーや高等な文法で表現がとても豊かになってきた明治くん、よく頑張ってます。彼の上達の要因はどっかのなんとか上達法でもなんとかとかいう裏技でもなく、シンプルに継続とアウトプットです。それが英検合格という結果を導き、さらに彼に自信をもたらしているのだと思います。
そしていつもゆるいながらも真剣に、けれど楽しそうに笑いながら英語学習に勤しんでくれている彼を心から応援したいものです。
そして筆者ももう少し真面目にトルコ語を勉強しようと思わせてくれてありがとう。