お盆も明けて、空を見上げると雲がなんだか秋。
いわゆる「繁忙期」のために雇われたのですが、その繁忙期も落ち着き、お店の様子が変わってきた8月下旬、契約が終わり、副業のバイトが終了しました。
繁忙期中は「また入荷?」というほど品物が入ってきたのに、今はぐっと減って商品の棚にも隙間がちらほら。(入荷日に出勤だったということが後で分かった)
そんなに波があっていいものか?とも思うのですが、
そんな少し閑散とした風景がなんだか試合後のスタジアムに見えるのです。
ここで繰り広げられたドラマはまるで甲子園の球児の奮闘のよう。
最後の日、いろんなことを「・・・納め」「最後の・・・」として押し付けられ、
日本人有終の美、好きだよねー
掃除がまるで破れた球児が甲子園の砂を拾っている、そんな気分になりました。
生の人間を垣間見た
お店で働く人、お店に品物を買いに来る人。
普段絶対接触のない人たちと少しの時間を共有しました。
若い頃こんなふうにしたかったなーっと思わせる若いカップル、絶対ああはなりたくねーなと悪い見本を見せつける老夫婦。その逆も然り。
目ん玉キラキラさせながら手を伸ばす子供、そんな子供に負けじとはしゃぐ大人。
ソフトクリームは世界平和だ。
そう、副業バイトでソフトクリーム売ってました。
初めは全然上手くできなくてやべー、辞めたいと思ったけれど、いつの間にかできるようになって、何度か
「上手ねー」
と褒めてもらったり。
カップルが一個のソフトをシェアするために気を利かせてスプーンを2個さしてあげたりしたら、きゃーって照れてるのみたり。
あまりの大きさに「おーーーーーーーっ」とか、「でか!」とかびっくりしているお客さんを見てマスク下でほくそ笑んだり。
真剣に味に悩む人に「オススメはミックスです」とか言ってみたり。
我々はこれを転落事故と呼んでいました。
あれ結構ムヅカシイんですよ、ソフト作るの。
終わりに
やっぱ一番面白かったのが、ええおっさんがソフトクリームを受け取る時。
筆者が作るのは店長の鶴の一声、「大きい方がお客さんが喜ぶから」の特盛でした。
受け取った後迷惑なのに、特盛ソフトと撮影会。
周りに待ってる人がいてもお構いなし。
待っている人は微笑ましくも羨ましくもそんなおっさん達を見守り、自分の番をジリジリと待っていました。
人を幸せにできる仕事でよかったな、と振り返るのです。
でも、もうやらんでいいかな。
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