CULTURE

お国柄なのかと納得せざるを得ない時|なぜあれがいつもない?

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砂糖祭りの初日にトルコ入りし、
いろいろなことがあり過ぎて
なんだがもうかれこれ2ヶ月くらい経った感覚ですが、
まだ1週間も経っていません。

こちらは日に日に暑くなって、
日中は30度近くと夏日。

滞在はクシャダスですが、
ばなな君の地元に行ってきました。

トルコの祝日は昔ながらの家族に挨拶まわり

ラマダンが明けると始まる砂糖祭り。
前回チラッとお話ししたように
子供達がキャンディーをもらいに近所の家を周ります。

ばなな君のおばあちゃんを訪問

ばなな君のおばあちゃんは
ばなな君のおとん、すなわち彼女の息子を亡くして
すっかりやつれていました。

一人で住むには大き過ぎるアパートの中の
1番小さな部屋であるキッチンに座っていました。

自分の両親、夫を亡くした時より
息子を亡くしたこの時が1番こたえる、と。

そうだろうな…

加えて彼女自身の体調も良くなく、
どうでも腕のいい医者に診てもらう、と
決断した様子。

おばあちゃんの妹さんがやってきた

おばあちゃんの足は腫れ上がっていて、
歩くのが一苦労。
彼女の子供たち、兄弟、ご近所さんが
変わるがわるここに足を運んではお世話をしています。

二人でチャイ(お茶)を飲んでいると
7人兄弟のおばあちゃんの妹さんがやってきました。

トルコ女性のスタンダード

やってきたのはそろそろ正午を回ろうかという時間。
その日はこの町で有名な巨大パザルがある日で
ちょっと前におばあちゃんの娘さんがここに来て
パザルに買い出しに行った後でした。

妹さんに作ってあったチャイをささっと出すと

朝ごはん食べた?

この時間帯って女性はみんなこう言います。

朝ごはんと訳されるkahvaltıですが
時間に特定はないようです。
テレビドラマで夜食として食べているのを
見たことがあります。

レストランやちょっといいペンションでいただくと
小皿にいろんな種類のものが
ぐわーーーーーーーっと並べられて
わお、すごい、とわくわく。

チーズ、ハム、新鮮な野菜、バター、ジャム、
はちみつ、たまご料理、オリーブ、フライドポテトと
誰がそんなに食べるん?というくらい出てきます。

おばあちゃんの妹さんは
ちゃちゃっとキッチンカウンターに置いてあった
トマトと青唐辛子を切っていきます。

この人たちは使わないものなのか?

いつもないまな板

よく外国の女性がまな板なしで
野菜切るじゃないですか。

彼女もやってました。

使わないの?と聞くと
使わない、こっちの方が速い、と。
確かに手際よく切っていっていました。

今筆者が滞在している所はばなな君の住み込みの
とある豪邸の離れなのですが、

ここにもまな板がない

前回滞在した家具付きアパートにもなかった

住宅街にある交通の標識
足りないものがある時とうとうやってきたトルコ。けれどこの国特有の「何事も一筋縄にはいかない」のジンクスが的中したこの数日間ですが、やっぱり、小判に目を向けたほうが幸せなのでした。...

ここではないのが普通なのか?

わしはないとダメだ

初日2日はお皿の上で切っていましたが、
やっぱり買いました。
ないとどうも切りにくい。

終わりに

ばなな君のおばあちゃん家は
いつも清潔で、家具も立派なものが揃えられています。

けれど彼女がポツンと狭いキッチンに座っているのを見て、
彼女が欲しいのは綺麗な家でも大金でもない、

家族なんだな、と思いました。

一緒にいてくれる人、頼れる家族が欲しいのです。

彼女にとって3月に逝ったばなな君のおとんが
そんな人だったんだな、と思いました。

なかなかなユーモアセンスに溢れる彼女に
あまりさめざめした態で接しなくてよかったなとも
思います。

筆者はあまりがちがちの家族感の人ではないのだけれど、
ばなな君の家族を見ていると
あったかい人情を感じ、
日本のような世知辛さを感じません。

だからここに長く住みたい、と思うのです。

だからお店で1番持って帰りにくいドアマットを
買わないといられなかったのです。

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ABOUT ME
ロデニの娘
広島県出身。1996年日本脱出、在米期間20余年に終止符を打ちトルコへ引っ越す。2022年1月に緊急帰国、同年7月末にトルコへ戻るが2ヶ月後9月末に再度日本へ舞い戻り。2023年年明けに子宮卵巣全摘手術を受ける。気がつけば人生半分以上海外で生活してきた昭和からアップデートできていない人。水瓶座のA型。スープと麺類大好き。

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