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【サイクル】世の中はいつも廻っている

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こんにちはロデニの娘です。長いことご無沙汰して申し訳ないです。今回は世の中は廻っていると気付かされたことについて綴りたいのでお付き合いください。

伝統を受け継ぐ

筆者が滞在しているエーゲ海沿岸のど田舎は頑張れば街の端から端まで歩けるほどの大きさです。地元の人にとって観光業や農業が主なお仕事で、ライフスタイルはとてもシンプルであります。それゆえに田舎ゆえにあやかれるものものを以前ご紹介させていただきました。

田舎田舎と連呼していますが、それなりにテクノロジーは徘徊していてきっと皆さん一人一台は携帯を持っていますので(大抵が筆者のiPhone7より新しいです)皆さんが想像されているようなビレッジでは多分ないと思うのですが、この前も家の前の道路でおっさんが羊30頭ほどを移動中。あれはいつみても何故か感動もので、今回マヤと一緒にじーっと見ていました。マヤは本能を忘れてしまったのか人間の様に羊が移動するのを観察していました。この子は本当に不思議な子です。

あちらこちらでラグジュアリーと称するマンションの建設があるなか、とある空き地で女性が三人、gözleme(ギョズレメ、よくトルコ風クレープと呼ばれていますが生地も中身も甘くないです。Quesadillaに近いと個人的に思います)を焼いていました。それも伝統的なやり方で地べたにござを引いて座って生地を広げてその隣の焚き火の上に用意された鉄板で焼く、というやつです。

Quesadillaはトルティーヤにチーズなどを挟んで焼いたメキシコ風クレープです

ここはまだこんな村なチャームが残っていたのか、感動しました。筆者よりも感動したのはもちろんマヤで、座り込んでじーっと見ていました。我々に気づいたその女性陣の知り合いの男性が「食べるかい?」と聞いてきたので「売っているのですか?」と聞くと自分たちのを作っているだけだよ、と言って、出来ていた一枚を畳んで筆者にお裾分けしてくれました。

余分なものが何もないクリーンな味でとても美味しかったです。マヤも大好きで筆者が齧った時に落ちた屑を必死に探していました。

フレンチブルドッグがギョズレメを欲しがる図
焼きたてだったのですぐ食べねば、と写真を撮るのを忘れて半分以上食べてしまいました。朝日がとても眩しいマヤ。

終わりに

Generosityはよく気前の良さ、寛大さと訳されるのですが、筆者的にはこういうことを示すのではないかと常に思うのです。マヤを散歩しているのをこの辺りのご近所さんは知っているので筆者がただの観光客ではないと分かっているからかもしれませんが、なんともいえない懐の深さが実はそこらじゅうに落ちているのに気付かされ、最近あまりに殺伐としてこんな小さな優しさに飢え切っていた筆者の渇いた心にフーッと染み込む何かがあった気がした出来事でした。

彼らは親切心でやっているのではないのだろうと考えるのです。自分たちも貧しいけれどあるものを分け与える、それが彼らの考え方なのだと思います。筆者もこの間断腸の思いでやったことを「いいことをした」と置き換えて、素直に自分にいい事がもっと巡る様に心の準備をしておこうと思うのでした。

ABOUT ME
ロデニの娘
広島県出身。1996年日本脱出、在米期間20余年に終止符を打ちトルコへ引っ越す。2022年1月に緊急帰国、同年7月末にトルコへ戻るが2ヶ月後9月末に再度日本へ舞い戻り。2023年年明けに子宮卵巣全摘手術を受ける。気がつけば人生半分以上海外で生活してきた昭和からアップデートできていない人。水瓶座のA型。スープと麺類大好き。

POSTED COMMENT

  1. クルミの母 より:

    ちょっとほっこり、でもそれ以上に考えさせられるGenerosiyですね。長きに渡る不景気の日本に住んでると知らず知らずの内に自身の事で心も懐も余裕がなくなってる事に気付きます。貧乏学生時代の方が充足感はあったなぁと
    心だけは貧しくならないようにせねば、と思い起こさせられました。一日一膳!
    ありがとう

    • ロデニの娘 より:

      その四字熟語はいつも戸締り用心日の用心のコマーシャルを思い出させます。
      なんなんですかね、大人になるといろんなことを知りすぎてもっともっとになってしまうんでしょうか?もちろんやることも増えてぎゃーになるのもあるはずです。
      心に余裕がある心地よい生活を送れるように、と筆者も常に思っておりますのでギョズレメを受け取った時頭をかち割られた気持ちになりました。
      今度ゆっくり温泉にでも行きましょう。

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