サリバン先生への道

【要努力】子どもをバイリンガルにしたいご両親へ、続き

ネイティブスピーカーを聞いている男性
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こんばんは、ロデニの娘です。それでは前回の続きを綴っていきたいと思います。お付き合いください。

早いに越したことはないのですが

まずはインプット

たまに2歳半のお子さんと英語勉強してみよっか、という設定をいただくことがあるのですが、個人的にはこの時期はお子さんが英語を聞いて話し手と英会話を始めるというのは少しご両親の夢すぎるかもしれません。母語もまだ確立されていないのですからこのくらいの年齢ではインプットにフォーカスされたらいいのでは、と考えます。とにかく聞かせる、です。最近はYouTubeで子供用の英語教育チャンネルが山ほどあるのでそこから選んでビジュアルと共に耳を養わせると良いと思います。その中で一緒に歌い出したりしますのでそこでベースを作るのです。歌うと英語のリズムが身についてきますのでじゃんじゃん歌わせてあげてください。オンライン英会話は正直、お子さんが小さすぎたら(3、4歳以下)コスパに見合いません。もちろんオンライン英会話にも多くのメリットがあります。上手に利用してみてください。

グループで学ぶ

昨今の流行り病で難しくなってしまいましたが、グループで学べるのならそれに越したことはないです。ゲームや遊びを通して英語を吸収していくというのは年若い生徒さんには理想なのではないかな、と思います。ここで「人前で英語を喋るのが恥ずかしい」というのを打ち破れたらミッション・コンプリートですよ。子どもも健康的な競争心がありますから周りを見てもっと覚えようという姿勢も取り始めます。

オンライン英会話の活用法

会話力を養うためにできるだけ話す練習に注力するべきです。確かにテキストは必要な時はあるのですが、マンツーマンという要素を台無しにしています。読める、書けるのに話せないのは子どもも一緒です、練習してないからです。オンライン英会話で場数を踏めばある程度は話せるようになってきます。何度も何度もしていけばフレーズを覚えて自動化していくのでそこから表現できる範囲を少しずつ広げていけば良いと思います。なかなか話せない、頭の中でセンテンスが作れない、ということでしたら音読やシャドーイングも効果があると思います。

オンライン英会話に申し込んだからバッチリ、ではありません。他の時間にお話を聞かせたりYouTubeを見せたりできるだけ多くの時間にお子さんを英語に晒してください。きちんと座って集中していなくても周りにあるだけでも違います。

日本の英語教育への順応性

悲しいかな、学校での英語教育はなかなか、良いものとは言えないのが現状です。けれどこれも侮ってはいけません。文法を勉強する座学はとても大事だからです。文法を抑えないと惜しいバイリンガルになってしまいます。筆者も学生の頃進学校に行っていたのでめちゃめちゃイディオムやらゴツいデカい単語などを覚えさせられました。当時は、

こんな言い方誰もせんよ!

と反抗していましたが、

します。

それも普通に。きっと日本語訳が非現実的に教科書語で書かれていたからだと思います。なので覚えていて損はないです。もちろん筆者が若かったのでそんな会話をしなかったゆえに遠い存在に感じたのでしょう。

けれど問題は教育方法だけではないと筆者は考えます。

ちゃんと発音できる子への冷やかし、やめて、あれ。

このJapanカルチャー最悪ですね。帰国子女が苦しむ理由の一つはこれです。筆者のアメリカで知り合ったの方の息子さん(日本人両親、日本生まれ、6歳くらいに渡米、現地学校及び日本語学校卒業後日本の大学に進学)は英語の発音が完全ネイティブなのですが、日本に帰った時はわざわざ日本語アクセント(カタカナ英語)に切り替えているというのを聞きました。酷い!

小さい頃めちゃめちゃ発音良かったのに大きくなってカタカナ寄りになってしまうのを目撃すると悲しくなります。その原因は学校の先生の発音なのか、冷やかしなのか、自分が勝手に恥ずかしく思ってしまうのか、なんなのかはわかりませんが勿体ないことと感じます。思春期が絡むんでしょうね。

筆者の時代はこれが横行していたのですが、現在はどうなのでしょうか?

まとめ

  1. まずはインプット(見せる、聞かせる)
  2. 遊びを交えてのインターアクション(英会話教室)やオンライン英会話で話すことを練習
  3. 座学で文法を吸収する、そしてそれを会話力に生かす。

流れ的にはこうなると思うのですが、フェーズがあるわけではないのでオーバーラップしたり同時進行したりケースバイケースです。重要なのはお子さんのペースと心の状態をしっかり理解しながら環境づくりをしてあげることだろうと思うのです。キャパオーバーにならずいい具合にプッシュする、この匙加減が一番難しいとこなんですがね。

終わりに

これをここまで読んでくださった方は、きっと自分も英語に興味がある方だろうと思います。ちょっと目を閉じて、自分が小さい頃こういう風に勉強したかったなぁ、と思う節があったらこれも取り入れてみるのも良いと思います。

世の中色々な勉強法がありますが、どれも正解だと筆者は考えます。ただ、それだけでは補いきれないものはある、というのが盲点で、その方法だけやっておけばOKではないのです。加えて、人によって学び方が違います。自分のお子さんに合ったものを見つかればそれを継続しましょう。そしてダメなら別を探して軌道修正です。何度も繰り返しますが、いかに英語に触れ合うか、晒されるか、喋るという場数を踏むか、です。そしてお子さんに合った先生を含む環境を見つけてあげることです。

筆者は教育の学位があるすんごい肩書きの人では全くないのですが、現場でよくご両親の熱意を感じるので筆者なりの意見をシェアさせていただきました。気持ちは分かるのですが、皆さんいきなりどわーっと沢山お子さんに与えてしまうように見えてしまうことがあります。(一番はいきなりネイティブの先生とマンツーマンです。もちろんできる子もいます)

英語が話せるようになったらきっといいことがあります。バイリンガルプロジェクト、頑張ってください。

 

 

 

ABOUT ME
ロデニの娘
広島県出身。1996年日本脱出、在米期間20余年に終止符を打ちトルコへ引っ越す。2022年1月に緊急帰国、同年7月末にトルコへ戻るが2ヶ月後9月末に再度日本へ舞い戻り。2023年年明けに子宮卵巣全摘手術を受ける。気がつけば人生半分以上海外で生活してきた昭和からアップデートできていない人。水瓶座のA型。スープと麺類大好き。

POSTED COMMENT

  1. まむし より:

    この記事はvaluableすぎるので、有料コンテンツにするべきです。特に、「やめて、あれ。」のとこ。

    • ロデニの娘 より:

      じゃあ今は期間限定で無料で読める、というお得なキャンペーン中ということにします。

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