日本語で音などを聞くの「きく」という動詞は
聞く、と書いたり、
聴く、と書いて、
耳で音をキャッチする動作のニュアンスを
使い分けていますね。
英語も同様で、
単語で使い分けています。
このような間違いを現場で耳にする(hear)ので
解説していきます。
聞く(hearとlisten)
hear
hearは「耳に入ってきた音に気づく、聞こえる」
- Did you hear something? 「今なんか聞こえた?」
- I hear nice music. (どこか素敵なレストランに入って)
「素敵な音楽が聞こえる」
日本語訳で使われる「聞く」がhearのコアにある意味を
ぼやかしています。
listenと迷ったら「耳に入ってきた音に気づく」を当てはめて
みましょう。
listen
listenは「耳を傾けて聞く」「聞きたい音に意識を向けて聞く」
- Are you listening to me !? 「ちゃんと聞いてる !?」
- I like listening to music. 「音楽聴くのが好き」
音楽に耳を傾けているからlistenなのがわかります。
見る(seeとlookとwatch)
see
seeは「視界に入ってきたものに気づく、見る」
※ここでは視覚的「見る」の意味だけを解説しています。
seeは他にもいろんな意味があります。
- I saw a shooting star! ※meteorでもOK 「流れ星見た!」
- I saw a dog over there. 「あそこに犬がいる」
hearの見るバージョンと考えるといいでしょう。
look
lookは「視線を動かす」atを伴って「目標に目を向ける」
- Look at number 1.「1番見てください」
- I was looking at him when I tripped over. 「つまづいた時彼見てました」
listenの見るバージョンと言えるでしょう。
watch
watchは「物事の様子、状況、成り行きを見る、見守る」
- I watched the baseball game last night.(昨日の晩野球の試合を見た)
試合の行く末を見守った、がイメージできます。
見るものの成り行きを見る、という考え方から
お料理中、誰かに「ちょっとこれ(鍋か何か)見ててくれる?」と頼む時は
- Can you watch this a little ?
と「監視する」「気を配っておく」の意味としても使われます。
watchは動いているものの成り行きを見守るものなので
絵や写真などの動いていないものには使いません。
終わりに
このように使い分けができるようになると
聞き手もイメージがつきやすいので
会話がスムーズに進みます。
逆も然り。
話し手が何を意味しているのか
わかります。
侮れない基本一般動詞、
使いこなしたいですね。
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