テニスちゃんから合格しましたという連絡が入りました。嬉しい限りです。
いわゆる典型的現代っ子かもしれないテニスちゃん
テニスちゃんと出会ったのはもうかれこれ数年前のことです。おそらく小さい頃から英語に触れていたのでしょう、テニスちゃんの発音はとても綺麗なものでした。
耳もよく訓練されていて、短いセンテンスのリスニングなんて全く問題のないテニスちゃん。新たなる英検の級に挑戦です。
はっきりとは聞いてはいませんが、きっとテニスちゃんの環境はいわゆる「お受験」戦争が幼少の頃から始まっていたのだろうと思います。それゆえにかテニスちゃんは優秀で、頭のいい子だな、という印象をいつも持っていました。
テニスちゃんの成長と共に疲れが見えてきたのも正直なところです。
塾で疲れた
とよく漏らしていたし、ただでさえ長時間勉強するだけで疲れるのに、周りからの圧と常に戦っていたのだろうと簡単にみて取れました。
たまに溢れるぼやきに、思春期だからでは片づけられない何かを感じたのも事実です。
学校の先生の話、塾の子の話、テニスちゃんはいつもディフェンスモードでした。
そこまで厳しくない筆者とのレッスンでは気が緩むのか集中力に欠けることも多々ありましたが、筆者はテニスちゃんのチアリーダーになるしかなかったのです。
10数年後に英会話の変な先生に感謝する日が来るから、信じてやんなさい
宥めたり、すかしたりしてなんとか問題を解くよう促しましたが一向に前向きでなかったテニスちゃん、実は本当に頭のいい子なのです。けれど揉まれすぎて少しスレてきたのも事実ではありました。
集中できず、同じ間違いを何度も繰り返したのですが、わざと間違えているのではないので辛抱強く正しく言えるまで何度となく繰り返し練習したものです。幸いテニスちゃんには2次試験まで時間があったのですが、まあ正直テニスちゃんもうんざりなところもあったろうと思います。
そんな子が投げやりで英検の2次試験に臨めは落ちるのは目に見えています。筆者もそれは絶対起こってほしくなかったのでとにかく、
「大丈夫、できるから」
と洗脳のように言い続けました。
終わりに
2次試験直前には流石にエンジンがかかったテニスちゃん。レッスンが終わって筆者も「あ、大丈夫だな」と確信できました。
「落ちても次があるよね」と弱腰だったテニスちゃんに「そうじゃね、でも落ち着けば受かると思うよ」と太鼓判を押して送り出せた自分も嬉しいのですが、やはり何より合格の報告をくれた時のテニスちゃんを想像するととてもじわっと染み込むものがあります。嬉しかったぞー。
最後まで諦めずに頑張ったテニスちゃん、そして最後までテニスちゃんを見捨てず応援し続けた自分も偉かったな、とも思うのです。けれどそう思えたのはテニスちゃんのたまに見せる真の目だったのかもしれません。
ムヅカシイお年頃をお持ちのご両親の気持ちはよくわかります。けれどチビ達はチビなりにもがいて頑張っているのです。
信じてあげればいいのです。