想像してみてください。
口いっぱいになるくらいの食べ物を
齧って口に入れると咀嚼するが大変になります。
「bite off more than one can chew」とは、
直訳すると「噛めない(咀嚼できない)ほどのものを口に入れる」という意味ですね。
そこから「自分の能力以上のことをする」「キャパオーバーなことをする」と表現したいときに使われます。
With two additional jobs, Tom is clearly biting off more than he can chew. (別に2つ仕事持ってさ、トムやり過ぎてるよね。)
あれやこれや手を出し過ぎて
いっぱいいっぱいになっている時によく使われる表現です。
やる気スイッチが入っている人には失礼かもしれませんが、
他人は冷静な目でそう観察しています。
![フードファイターの女性](https://rodeni-blog.com/wp-content/uploads/2023/05/foodfighter_woman-e1690945504458.png)
bite vs. chew
どちらも日本語は「噛む」とあてられるのですが、
biteは「齧る、口に入れる」
chewは「咀嚼をする」と考えると良いでしょう。
- My dog bit my brother-in-low. (うちの犬は義理の兄を噛んだ)
- My dog chewed my brand new shoes. (うちの犬は私の新品の靴を噛みやがった)
なんとなくイメージがついたかと思います。
biteは便利な単語
「噛む、噛みつく」だけでなく、
「虫が刺す」のもbiteです。
名詞形で虫刺されを「insect/bug bite」と言ったりします。
他にも胡椒や唐辛子などがヒリヒリ刺激する時にも使われます。
- It has bite to it. ((食べ物の味が)なんかヒリっと辛い)
沢山のフレーズがあるので日常会話に取り入れてはいかがでしょう。
- grab a bite
(食事をとる。※あまり時間をかけないというニュアンスが含まれがち) - bite one’s tongue
(言わずに我慢する。グッと堪える) - bite the bullet
(嫌な事を堪えて果敢に立ち向かう、観念して嫌な事をする)
終わりに
かく言う筆者もつい先日ものすごいことが起こって、
千手観音のように腕が生え、
この表現をぶつぶつ呟く次第です。
不安の現れかもしれないのですが、
ここは
「it is time for me to bite off more than I can chew」だと
信じて突き進もうと思います。
皆さんも頑張ってください、応援しています。