想像してみてください。
口いっぱいになるくらいの食べ物を齧って口に入れると咀嚼するが大変になります。
「bite off more than one can chew」とは、直訳すると「噛めない(咀嚼できない)ほどのものを口に入れる」という意味ですね。
そこから「自分の能力以上のことをする」「キャパオーバーなことをする」と表現したいときに使われます。
With two additional jobs, Tom is clearly biting off more than he can chew. (別に2つ仕事持ってさ、トムやり過ぎてるよね。)
あれやこれや手を出し過ぎていっぱいいっぱいになっている時によく使われる表現です。
やる気スイッチが入っている人には失礼かもしれませんが、他人は冷静な目でそう観察しています。
bite vs. chew
どちらも日本語は「噛む」とあてられるのですが、biteは「齧る、口に入れる」chewは「咀嚼をする」と考えると良いでしょう。
- My dog bit my brother-in-low. (うちの犬は義理の兄を噛んだ)
- My dog chewed my brand new shoes. (うちの犬は私の新品の靴を噛みやがった)
なんとなくイメージがついたかと思います。
biteは便利な単語
「噛む、噛みつく」だけでなく、「虫が刺す」のもbiteです。名詞形で虫刺されを「insect/bug bite」と言ったりします。
他にも胡椒や唐辛子などがヒリヒリ刺激する時にも使われます。
- It has bite to it. ((食べ物の味が)なんかヒリっと辛い)
沢山のフレーズがあるので日常会話に取り入れてはいかがでしょう。
- grab a bite(食事をとる。※あまり時間をかけないというニュアンスが含まれがち)
- bite one’s tongue(言わずに我慢する。グッと堪える)
- bite the bullet(嫌な事を堪えて果敢に立ち向かう、観念して嫌な事をする)
終わりに
かく言う筆者もつい先日ものすごいことが起こって、千手観音のように腕が生え、この表現をぶつぶつ呟く次第です。
不安の現れかもしれないのですが、ここは「it is time for me to bite off more than I can chew」だと信じて突き進もうと思います。
皆さんも頑張ってください、応援しています。